home *** CD-ROM | disk | FTP | other *** search
- 0.----作者覚書----
- ; ** MEMO ************************************* TAB=8 ***
- ; * サイドワーク対応 SDKポケット Ver1.00C *
- ; * for FM-TOWNS/Towns MENU/T-BIOS V2.1 L20~ *
- ; * 初版 1994/06/09 XX.X版 9999/99/99 *
- ; ********************************************** ToY ****
-
- [ソフトウェア名 ] サイドワーク対応 ポケット入出力プログラム "SDKポケット" Ver1.00C
- [プログラム名 ] SDKPOCKT.EXP
- [作者 ] ToY
- [使用可能機種] FM-TOWNSシリーズ + マウス必須
- TownsOS v2.1 L20以降 ポケット機能必須
- 16/256/32768色以外の画面モードでは起動しません。
- [動作確認 ] FM-TOWNS ME20(RAM 10M,HDD 340M)
- TOWNS-OS v2.1 L20(フリコレ7版CD起動)/L31(HDD起動)で確認
- [開発機種 ] FM-TOWNS ME20
- [開発言語 ] High-Cコンパイラ v1.7 + 拡張ライブラリI(v2.1L20)
- [著作権表示他] COPY_R.DOCをご覧ください
-
-
- 1.----概要----
- 当ソフトウェアは、TownsOSv2.1L20からサポートされたポケット領域の入出力を行う
- 物です。ポケット領域と通常ファイルの間で内容のやり取りを行う事が出来ます。
- 例えば、セーブ機能の無い体験版ソフトのポケット機能を使用してデータを保存す
- るという、極悪非道な使用法が有ります。
- TownsPAINT IIお試し版とか(^^; 「6.2章参照」
-
-
- 2.----使用方法----
-
- 2.1 初期準備
- 当ソフトウェアはポケット領域を対象としていますので、システム設定でポケットを"使用
- する"にしておいて下さい。
-
-
- 2.2 起動方法
- 以下の起動方法が有ります。
-
- (1) サイドワークに登録する。
- (2) アイテム登録する。 (種別はアプリケーション/TownsOS/ディレクトリ移動なし、です)
- (3) TownsMENU上でファイルをダブルクリックする。
- (サイドワーク/アイテム登録の方法はTownsMENUディクショナリを見てください)
-
-
- 2.3 ファイル格納先指定
- ファイルの入出力先を指定する必要が有ります。以下の2通りの方法が有り
- ます。
-
- (1) パラメータに指定する。
- サイドワーク/アイテム登録時、パラメータにディレクトリパスを記述する。
- <例>
- D:\WORK\ ←DドライブのWORKディレクトリに保存
- D:\WORK\DATA ←DドライブのWORKディレクトリにDATAと言うファイル名で保存
- <注>
- ディレクトリを指定した場合、ファイル名は自動的にSCBDATAになります。ファイル名
- も指定する場合は"."や拡張子は指定しないでください。
-
- (2) 環境変数SCBに設定
- パラメータが記述されてない場合、ポケット機能が使用する環境変数SCBで設定
- されているディレクトリが格納先になります。ファイル名は自動的にSCBDATAになり
- ます。環境変数を使用する場合は、最後に"\"を付ける必要は有りません。
- <例>
- ・DOSコンソールで環境変数SCBを設定する場合
- SET SCB=D:\SCB ←DドライブのSCBディレクトリに設定する。
- ・環境変数を確認するには、DOSコンソールで SET と入力すると表示されます。
- <注>
- システム設定でポケット領域の"退避先パス"が指定されている場合は、TownsOS起
- 動時にそのパスが環境変数SCBにセットされます。(HDD使用時のみ)
-
-
- 3.----使用方法----
- マウスの左ボタンのみ使用します。下図の[1],[4],[5]をクリック出来ます。
-
- +------------------+
- |[1] [ 2 ]|
- |[ 3 ][4]| ←SDKポケットだと思って下さい。
- | [ 5 ]|
- +------------------+
-
- [1] 終了ボタン SDKポケットを終了します。
- [2] 内容表示 現在ポケット内にあるデータの種別を表示します。
- [3] メッセージ表示 各種メッセージがでます。
- [4] 処理選択 処理を選択します。以下の処理が選択できます。
- "ポケット→FILE " ポケット内容をファイルに出力。(ポケットアウト)
- " XXX→ポケット" ファイルをポケットに書き込む。(ポケットイン)
- "ポケット クリア " ポケット領域のクリア。
- [5] 実行ボタン 選択した処理を実行します。
- その他の場所でマウスボタン押すと、SDKポケットを移動する事が出来ます。
-
- <注> "XXX→ポケット"の処理は転送元ファイルを2.3章で指定したディレクトリにSCBD
- ATA.XXXの名前で複写しておく必要が有ります。(SCBDATAはファイル名未
- 設定時。XXXは下記参照)
- <注> "ポケット→FILE"の処理では、ファイルを上書きしますので、古いファイルの内容
- は失われます。保存する場合は、別の場所に複写しておいてください。
-
- 処理が終了すると、"正常終了"のメッセージが出ます。処理を続行する場合
- は[4]を再度クリックしてください。
-
-
- ----拡張子 (XXX)----
- ポケットに書き込むファイルは以下の拡張子を付けて下さい。"ポケット→FILE"の
- 処理時は自動的に以下の拡張子が付きます。
-
- +-----------------------+------+
- | ポケットの内容 |拡張子|
- +-----------------------+------+
- | ASCII文字列(テキスト) | TXT |
- | TIFF形式画像データ | TIF |
- | Towns Drawデータ | DRW |
- | Towns PCMデータ | SND |
- | Towns MIDIデータ | EUP |
- | 動画データ | MVE |
- | MS RIFF DIB | DIB |
- | MS Waveformオーディオデータ | WAV |
- | MS RIFF MIDI | MID |
- | MS Windowsムービーファイル | MMM |
- | ユーザー定義ポケットデータ | USR |
- +-----------------------+------+
- MSはマイクロソフトの略号。
- DRW/MIDは正しくない?誰か正しい拡張子を知りませんか?
-
-
- 4.----エラー メッセージ ----
- "ポケットOPEN Err" ・システム設定でポケットを設定していない。
- ・他プログラムがポケットを専有している。
- "パラメータ Err " ・ディレクトリの指定がない。
- ・環境変数SCBがない。
- "FILE OPEN Err" ・ディレクトリの指定が誤っている。
- ・XXX→ポケットで元のファイルが存在しない。
- ・ファイルがオープン出来ない。(書込み禁止など)
- <注> ポケットにデータを格納する場合、指定のディレクトリに元のファイル
- が必要。(3章<注>参照)
- <例> TIFFをポケットに入れる場合、SCBDATA.TIF(ファイル名未設定時)
- と言う名前で2.3章で指定したディレクトリに複写しておく。
- "ポケットI/O Err " ・ポケットの領域が不足。(HDDが無い場合はポケット機能はメモリ
- 上だけで機能する為、注意が必要)
- ・ポケット入出力エラー。
- "DISK I/O Err " ・出力先の空き領域が不足。
- ・ファイル入出力エラー。
-
-
- 5.----注意事項----
- ・サイドワークとして使用する場合はサイドワーク領域180K(標準サイズ)で起動できま
- す。
- ・16/256/32768色以外の画面モードでは起動しません。(16,777,216色では起
- 動しない)
- ・ポケットの内容は電源を切ったり、リセットすると失われます。
- ・ファイルの入出力はサイズのみチェックしています。媒体不良やファイル異常はチェックし
- ていません。
- ・処理中は停止出来ません。処理が終了するまで、待っていてください。リセッ
- トするとディスクのチェイン情報(ファイルの格納場所などを記録している情報)が壊
- れるかもしれませんよ。(私は壊した事があります。MS-DOSのCHKDSKコマンド
- で確認できます。)
-
-
- 6.----おまけ----
-
- 6.1 作成経緯
- ・5月下旬。体験版ソフトで遊ぶ。TownsPAIINT2が気に入ったが、当然セーブ機能
- が削除されている。が、ポケット機能が生きていたので、ポケット←→Fileの簡
- 易ソフトをHigh-Cで記述する。
- ・5月末日。サイドワークにすれば、PAINT2を終了しないで、ポケット←→Fileができ
- るかな?と思い、サイドワーク対応にするが、TownsPAINT2はポケット領域を専有し
- ていたので、うまく動かず。仕方ないので、終了してポケットの入出力をする。
- ・6月1週。アップしようと思ったが、汎用性なし!画面なし!では情けないので、
- ちゃんとしたプログラムに変更する。(このプログラムです。)
- ・と、言うことで、使い道が"TownsPAINT IIお試し版"専用?ですが、普通の人
- は、こんなソフト作らないでしょう? v(^^)v
-
- 6.2 TownsPAINT II体験版での使用方法(あぁ、非道)
- 1)現ポケットライブラリではポケット領域に1種類のデータしか入りませんので、ペイントレ
- イヤや複数のドロウレイヤにあるデータを1つのレイヤに複写する。全図形選択後、ポケ
- ットインする。
- 2)TownsPAINT IIを終了する。
- 3)当ソフトでポケットデータをファイルに移し、保存の必要があれば別のファイルに複写して
- おく。
- 4)TownsPAINT IIでロードする場合は、PAINT II起動前に当ソフトで3)のデータをポ
- ケットに入れておき、PAINT II起動後ポケットアウトする。
-
- ・注意1。PAINT II体験版では大量のデータをポケットインすると、なぜか時間が掛
- かります。特にドロウデータ曲線は少ないほうがいいでしょう。(下手すると30
- 分以上ポケットインの処理をしています。最初は暴走している!!と思った程です)
- ・注意2。ドロウデータをポケットインした場合パレットデータは格納されないので、スクリーンカッ
- ターやハードコピー(ファイル)で別途TIFFファイルを保存しておいた方がいいでしょう。
- PAINT II起動後、"ファイル"→"開く"を行えばパレットが設定されます。
-
- その他の体験版ソフトではポケットが使えないか、使い物にならないの、ど
- ちらかです。TownsGraphとByHANDはポケット機能が使えますが、対象がテキストだ
- けですので使い物になりません。F-BASIC 386はポケット機能が使用できない
- ように変更してありました。(体験版CD & TonwsMagazineで確認)
-
- 6.3 図説
- ポケット機能とSDKポケットの概要を図示するので参考にしてください。
-
- +-------------+ +-------------+
- | アプリケーションA | | アプリケーションB |
- +-------------+ +-------------+
- ポケットイン ポケットアウト +-----------+
- ↓ ↑ | ポケット領域 |(RAMに入らない時
- +--------------+ | (RAM) | は、RAMとHDDに分
- | Towns OS | + - - - - - + 割保存する。
- | (Towns BIOS) |←--→| | ファイル名はSCB.DAT)
- +--------------+ データ | (HDD) |
- ↑↓ +-----------+
- ポケットイン/アウト
- +----------+ +-------------+
- | SDKポケット | ←----→ | ファイル |
- +----------+ ファイル I/O | SCBDATA.XXX |
- +-------------+
-
-
- 1994/6/10 by NHE_T.Y ----以上----
-